急な坂スタジオバックヤード|盛典構成メモ|2026年3月

2026年1月~3月まで、盛典は急な坂スタジオの創作支援プログラム『バックヤード』に参加しています。ここでは3月に検討したことを構成メモとして残しています。

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ある男の話-平家琵琶「敦盛最期」

急な坂スタジオで1月から検討してきた、平曲と現代語訳に一人芝居の要素を加えた「ある男の話」の試作ができました。先月検討した「呼ばれた琵琶」とあわせて、今後の展開を予定しています。

ある男の話 ― 平家琵琶『敦盛最期』、薩摩琵琶正派版「敦盛最期」の撮影をインスタレーション制作と併せて沼津で行ってきました。


パフォーマンス
ある男の話‐平家琵琶「敦盛最期」

▲画面をクリックすると再生されます(音量にご注意ください)
時間|6分59秒
平曲|『敦盛最期』

ある男の話-平家琵琶「敦盛最期」より
この笛を大将軍に見せると、その座に居合わせた人々は皆、鎧の袖を涙で濡らした。後に聞けば、修理大夫経盛の子、大夫敦盛。年は十七。このことにより、熊谷次郎直実は、出家の志を抱くようになったという。(詞章)件の笛は祖父忠盛笛の上手にて、鳥羽の院より下し給はられたりしを、経盛相伝せられたりけるを、敦盛笛の器量たるによつて、持たれたりけるとかや。名をば小枝とこそ申しけれ、狂言綺語の理と言ひながら、遂に讃仏乗の因となるこそあはれなれ。

パフォーマンス
薩摩琵琶正派版「敦盛最期」

▲画面をクリックすると再生されます(音量にご注意ください)
薩摩琵琶正派版「敦盛最期」
時間|3分48秒
編曲|舟
琵琶|薩摩琵琶(正派)|石田琵琶店

詞章
その笛は、祖父忠盛笛の名手にて、鳥羽の院より賜りしを、父経盛に相伝し給ひけるを、敦盛笛の器量たるによつて、持たれたりけるとかや。名をば小枝とこそ申しけれ、狂言綺語の理と言ひながら、遂に讃仏乗の因となるこそ、あはれなれ。

制作背景(インスタレーションノート)はこちら


1~3月までのバックヤードで取り組めたこと

  • 琵琶行舎「那須与市」「敦盛最期」ワークシート検討
  • 平曲「敦盛最期」の現代語訳入り演奏
  • 薩摩琵琶正派版「敦盛最期」試作
  • 平家琵琶×薩摩琵琶正派×一人芝居「呼ばれた琵琶」試作
  • 平家琵琶×一人芝居「ある男の話」試作
  • 盛典LABO

おわりに

急な坂スタジオのスタッフの皆さんや、関わっているさまざまな方とお話しする機会は、多くの内省と気づきをもたらしてくれました。表現方法、フィードバック、演技論、デザイン、さまざまな制度。バックヤードでお世話にならなければ、いずれも触れる機会が無かったもの、踏み出せなかったものばかりです。

平家琵琶と薩摩琵琶正派の研鑽を土台に、表現の研究と実験を重ねていくこと。さまざまな表現に挑みながら、琵琶とともに生きていくこと。その在り方をあらためて確かめた期間でした。

急な坂スタジオの皆さま、お会いできた皆さま、本当にありがとうございました。

急な坂スタジオ
創作支援プログラム『バックヤード』

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