演目一覧
平家物語、それは
始まりのための終わり。
魂を鎮める祈りが織りなす物語。
生前の活躍や最期の瞬間
時を越えて現代に語り継がれる命の旅路。
2025年の演目

インスタレーション×パフォーマンス 平家琵琶で聞く平家物語「終わりの六代」
日程|2025年8月22日・23日
場所|静岡県沼津市 Artspace入サ岩﨑商店
▶特集ページはこちら

平家琵琶で聞く平家物語「最期の海、壇ノ浦。」下関版
日程|2025年3月15日・16日
場所|山口県下関市 AIR75スタジオ
▶特集ページはこちら
2026年の演目

【祇王と仏】
萌え出るのも、枯れ行くのも同じ野辺の草。いずれも秋を迎えずにはいられないでしょう。平清盛に翻弄された白拍子祇王と仏の物語。
2024年の演目
以下は2024年に行った演目です。再演が決まり次第お知らせいたします。

【寝ながら聞く平家琵琶で聞く平家物語】※初演2024年
寝ながら聞く平家琵琶で聞く平家物語は、寝ながら(横になりながら)平家琵琶の伴奏で平家物語を聞いていただく会です。日常を離れて、平家物語の世界に入ってみませんか?難しい言葉や音の響きで眠気を感じるかもしれませんが、そのまま眠ってしまっても構いません。平家琵琶の音色と語り手の声が舞台装置です。物語の風景は皆さんの心の中で創り上げてください。
▶特集ページはこちら

【那智の沖にて】※初演2024年
平家物語巻第十「横笛」と「維盛入水」を平家琵琶の伴奏で語ります。それぞれの物語で描かれる現世の苦しみからの解放と精神的な昇華。時頼と横笛の物語は出家という形で精神的な成長と解放を遂げ、維盛は自らの命を終えることで、家族や仲間への未練を断ち切り、悟りへの道を選ぶことになります。
▶特集ページはこちら

【木曾義仲は振り返る】 ※初演2024年
あの時振り返ってしまった木曽義仲の、あの時のことを振り返る木曽義仲の物語。

【義経の声】※初演2024年
平家物語に登場する九郎判官義経(源義経)の言葉は、様々な曲節で感情豊かに表現されています。怒る義経、笑う義経。悲しむ義経、脅す義経。平家琵琶の伴奏で語る平家物語で義経の声を聞いてみませんか?平家物語の中から義経が喋っている場面を集めた演奏会です。

【あのひとのうた 】※初演2024年
平家物語の中に登場するあの人の歌。場面を象徴する歌の部分を平家琵琶の伴奏で語る(歌う)小さな演奏会です。

【少し怖い平家物語 】※初演2024年
少し怖い平家物語は、平家物語の中の不思議な話や怪談のモデルになった話を平家琵琶の伴奏で語る小さな演奏会です。大丈夫、昼間に聞けば怖くない(この演奏会は日中に行っています)。

【始めまして平家物語 】
その昔勉強したかもしれない、黒板で文字を見た気がする、テストに出たような。あの平家物語にもう一度出会ってみませんか?今度は音で!平曲(平家琵琶の伴奏で平家物語を語るもの)で、平家物語の世界へご一緒しましょう。

【平家物語の中の梶原一族】※初演2024年
平家物語に登場する梶原一族。景時が長男景季のために戦場に戻る「二度魁(二度之懸)」、佐々木に連れられた生食を見た景季の気持ちが溢れる「生食」、素直に佐々木に騙されてしまう「宇治川先陣」、大切な気持ちがあるからこそ一触即発の「坂櫓」など、応援せずにはいられない梶原一族の物語を集めた演奏会です。
開催時期未定の演目
以下は開催時期未定の演目です
時期が整い次第お知らせいたします

【源三位頼政と以仁王の乱】
埋もれ木のような我が生涯に、花開く思い出はない。しかし、このような身の果てを悲しむべきか、実りなき終わりだったのか。武勇と詩歌の双方に秀でた源頼政と、郎等たちの最期の軍の物語。

【平重衡 東の旅路】
源氏に捕らえられ鎌倉へと護送される平重衡。その旅路は、過去を振り返る哀切と心優しい別れに満ちていました。囚われの将・平重衡の東国への旅の物語。

【斎藤実盛、故郷に錦を飾る。】
敗走する軍勢の中にひとり戦場に残り奮戦する老武者が居ました。武蔵国の住人斎藤別当実盛。朽ちることのない名を残した実盛の最期の物語。

【平家物語、祈りのかたちをした呪い 。】
史実と創作によって複雑に描かれる平家物語。登場人物たちは物語の中で誇張され、独特のキャラクターとして描き出されます。まるで平家物語という大きな流れに縫い留められるように。登場人物たちは、永遠に解けない祈りのかたちをした呪いの中で今も生きているのかもしれません。

【耳なし芳一 平家琵琶の語りによる物語の継続】
これは私の物語。 平家物語を語る琵琶法師をモデルにしたと言われる怪談耳なし芳一。あの夜、もしも芳一が違う決断をしていたら。物語の中で描かれる「壇ノ浦合戦」の語りを実際に平家琵琶で行う一人芝居です。
本演目一覧に掲載の内容、ならびに過去の演奏会で発表した演目は、平家物語の魅力を現代に伝えることを目的に、独自の学びと創意に基づき構成・演出されたものです。出典・構成・演出は以下の通りです。無断使用・転用・類似の展開はご遠慮ください。
【出典】
金田一春彦(1998年)『青洲文庫本 平家正節』、(1997年)『平曲考』三省堂出版
【構成・演出】
盛典
【耳なし芳一】
原作:耳なし芳一 小泉八雲
脚本・演出:盛典