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2024年6月18日に藤沢市藤沢公民館・労働会館等複合施設Fプレイスで「義経の声|ショートパフォーマンス版」を開催しました。雨の中ご来場いただきありがとうございました。開催報告をお届けします。
Fプレイス多目的室2
今回は座って聞く40分の短い演奏会。プロジェクターを使って解説を入れながら行いました。
演奏時の装い
雨の日は袴をお休みして黒の稽古着です。
今回の構成
1:それは何琵琶?
2:怒る義経・悲しむ義経
3:笑う義経・脅す義経
最近は演奏会のはじめに、平家琵琶の解説を少し入れています。恥ずかしい話ですが私自身が30代後半に師匠の元で学びはじめるまで琵琶に種類があることを知らなくて…。全て同じ琵琶だと思い込んでいたんですね。ですから、演奏を始める前に今日は平家琵琶の演奏をすることや、琵琶には様々な種類があって薩摩琵琶や筑前琵琶は演奏がダイナミックで綺麗!といった話をしています。平家物語もそうですが、いろんな琵琶の演奏もどんどん体験していただけたらなと思っています。
さて、今回義経が喋っている場面の平曲(平家琵琶の伴奏で平家物語を語るもの)はこちらにしました。
義経の声ショートパフォーマンス版
怒る義経:平曲「那須与市」
悲しむ義経:平曲「嗣信最期」
笑う義経:平曲「弓流」
脅す義経:「坂櫓」
瞬発的にキレて強い声になる節回しだったり、同じ節回しでも物語が変わると雰囲気が変わったり、そんな話を混ぜながら少しずつ語りを聞いていただいて、最後の坂櫓で義経と一緒に荒れ狂う海に出るという構成の40分でした。
今回初めて行うタイプの講座形式の演奏会だったのですが、プロジェクターを活用できたのは良い経験になりました。Fプレイスさんありがとうございます。演奏会は駆け足で進めてしまってすみません。解説しながら琵琶と語りを欲張って…構成や演奏に課題が山積みです。引き続き練習を重ねます。雨の中ご参加くださった皆さん、道中お気をつけて!この度はありがとうございました。
次回この会場で行うのはこちら
少し怖い平家物語|巻第四「鵺」
この演奏会では平家物語の中の不思議な話や怪談のモデルになった話を平家琵琶の伴奏で語ります。大丈夫、昼間に聞けば怖くない。
https://morinorijapan.com/lecture-and-performance/20240718
※この演奏会はお申込みを終了しています