平家物語「入道逝去」現代語訳あらすじ

平家物語巻六|入道逝去・経之嶋|現代語訳と平曲動画を追加しました

平家物語現代語訳に、巻六より『入道逝去』『経之嶋』を掲載しました。それぞれ短い平曲の動画も併せて掲載しています。よろしければご覧ください。

▶平家物語現代語訳『入道逝去』
▶平家物語現代語訳『経之嶋』

『入道逝去』で描かれる清盛の最期の言葉は、「今生に思い残すことは一つもない。ただし、この入道が生きているうちに源頼朝の首を見られなかったことだけが口惜しい。」と訳しました。「ただし」の部分については、「だが」や「ただ」としたほうが読みやすいのかもしれません。ですが平曲の譜面に「ただし」という言葉で記されているため、あえてそのままにしています。

平曲で描かれる清盛は、最期にまるで呪いのような言葉を吐きます。「ただし――」から続くこの言葉は、清盛という存在を「悪」として象徴づけるために置かれた、どこか取って付けたような印象を受けてしまうのは私だけでしょうか。平家物語は祈りのかたちをした呪いなのではないか。『入道逝去』を語るとき、そんな思いがふっと頭をよぎります。


「平曲を聞く」平家物語現代語訳と連動して少しずつ更新しています
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