ひとつはちすに

『ひとつはちすに』は、『平家物語』巻第九「小宰相」をもとに、朗読、平家琵琶、薩摩琵琶によって構成した音声作品です。
物語は、境の聖のもとへ「ある男」が訪れるところから始まります。男は、亡き息子・通盛と、その妻・小宰相の話をしてほしいと願います。
境の聖はその願いを受け、通盛の死、小宰相の入水、そして二人が結ばれるまでの時間を語り出します。
本作では、小宰相の心情を朗読で、入水の場面を平曲「小宰相」で、二人のなれそめを創作詩「宵待ちの月」と薩摩琵琶正派「小宰相」によって描きます。
「ひとつはちすに」とは、同じ蓮の上に生まれたいという祈り。それは通盛と小宰相の願いであり、残された者の祈りでもあります。

登場人物
境の聖(さかいのひじり)
此世と彼世の境に立つ語り手。ある男の願いを受け、通盛と小宰相の物語を語る。
ある男
境の聖のもとを訪れる人物。亡き息子・通盛と小宰相の話をしてほしいと願う。
平通盛
三年にわたり文を送り、小宰相と結ばれるが、一の谷の戦で命を落とす。
小宰相
通盛の死を知り、子を宿しながらも、後の世で同じ蓮に生まれたいと海へ向かう。
乳母の女房
小宰相のそばに仕える女性。通盛の死を知った小宰相の嘆きを受け止める。
女院(上西門院)
通盛の歌を読み、小宰相に代わって返歌をする。
収録内容
朗読
平家琵琶・平曲「小宰相」
薩摩琵琶正派「小宰相」
創作詩「宵待ちの月」
※収録内容は公開時に変更となる場合があります。

声と琵琶
平家琵琶
『平家物語』を語るための琵琶。平家琵琶の伴奏で語る『平家物語』は、平曲、または平家と呼ばれます。本作では、平曲「小宰相」の一場面を語ります。
薩摩琵琶正派
四絃四柱の琵琶。本作では、女院が通盛の歌を読み、小宰相に代わって返歌をする場面を、薩摩琵琶正派の古典曲の形式を踏まえ、新たに構成した詞章で語ります。
朗読
境の聖の語り、小宰相の独白、創作詩「宵待ちの月」を通して、平家琵琶と薩摩琵琶のあいだに、物語の時間をつなぎます。
盛典(MORINORI)
本作の構成、語り、朗読、平家琵琶、薩摩琵琶の演奏を、すべて一人で行います。

原作
『平家物語』巻第九「小宰相」
平曲「小宰相」
制作
構成・語り・朗読・平家琵琶・薩摩琵琶・ビジュアル制作
盛典
公開予定
2026年夏
販売・試聴ページは、準備が整い次第こちらでご案内します。
