今日は2025年3月4日・4月8日に行った小さな演奏会『一門都落』の開催報告です。この演奏会は神奈川県大磯町の「大磯鴫立庵」で行いました。
演奏会案内ページはこちら
https://morinorijapan.com/lecture-and-performance/20250304

3・4月は平家物語巻第七『一門都落』を語りました。

鴫立庵の隣にある湘南発祥之地の石碑

今日の鴫立庵入口
4月4日~14日まで「鴫立庵に桜を置く Ⅳ」住谷重光さん(油彩・水彩)と田中康二郎さん(石彫刻)の展示が行われています。住谷さん、田中さんありがとうございました。
鴫立庵サイトはこちら
https://www.nem-shiteikanri.jp/shisetsu/shigitatsuan/
『一門都落』は前編を3月、後編を4月に語りました。このお話は毎年お盆やお彼岸に声に出すようにしています。平家一門はこの後の度重なる戦で皆揃って帰ることができません。お盆やお彼岸に皆さまのお名前を読み上げることで、帰りたいところへ帰れるといいなと、ささやかに願っています。
前編については、都に留まった平頼盛を身勝手だと思う自分と、一筋の希望を残すために泥を被ったと思いたい自分がいて、声に出すたびに考えさせられます。後編では平貞能の主君への想い、そして解れゆく様々な絆を見て、平家物語は滅びの物語でありながら、強い絆の物語でもあると感じています。平家物語の中で心惹かれる絆があれば、それはご自身が大切にしている価値観の表れなのかもしれません。私は主従の絆が描かれた物語が大好きです。
お越しくださった皆さま、鴫立庵の皆さま、ありがとうございました。どうぞお身体を大切になさってください。再びお目にかかれる日を心より楽しみにしております。
次回5月・6月は『横笛』を語ります。
5月は『横笛』をじっくり語る予定で、6月は『横笛』に加えて、昨年の小さな演奏会「那智の沖にて」で語った『維盛入水』の一部も取り上げる予定です。稽古に励みます。
詳細はこちらから↓
https://morinorijapan.com/lecture-and-performance/20250506

平家物語や演奏会にご興味をお持ちの方にお知らせいただけましたら、私も雷伝も大変励みとなります。どうぞよろしくお願い申し上げます。