【開催報告】最期の海、壇ノ浦。|一日目

声で紹介

このページの内容を盛典の声で聞く
※音量にご注意ください

今日は2024年10月29日(火)に行った小さな演奏会『最期の海、壇ノ浦。』の開催報告です。この演奏会は10月29日と11月24日の二日間、鎌倉の「Garden&Spaceくるくる」で行っています。

最期の海、壇ノ浦特集ページはこちら
https://morinorijapan.com/heike-tale-final-sea-dannoura

開催報告:
10月29日(火)『最期の海、壇ノ浦。』

今回の『最期の海、壇ノ浦。』の中で語る平曲「遠矢」には和田義盛が登場します。この会場(和田塚から徒歩3分)で演奏会を開くと決めたときから「遠矢」は必ずやりたいと思っていました。鎌倉幕府の内部抗争による武力衝突で敗れた和田義盛ですが、平曲「遠矢」の中では強弓っぷりを発揮して平家を相手に暴れまくります。和田塚は江ノ電の和田塚駅改札を背に右手側に進んだところにあります。ぜひ訪れてみてください。

今年から始めた定員数名の小さな演奏会。年内最後の演奏会に選んだのは壇ノ浦の物語でした。『最期の海、壇ノ浦。』は壇ノ浦合戦に纏わる五つの平曲(平家琵琶の伴奏で平家物語を語るもの)を一時間に凝縮して語っています。ひとつの物語をじっくりと聞いていただくかたちと、いくつかの物語をぎゅっとまとめて聞いていただくかたち、どちらもご要望をいただいているので今後様々なかたちで発表できればと思っています。今回も引き続き課題が山積ですが、コツコツと練習を重ねてひとつずつ向き合います。

会場のオーナーさんいつもありがとうございます。会場にお越しくださった皆さん、本当にありがとうございました。どうぞお身体を大切にお過ごしください。またお会いできますように。

平家物語
現代語訳あらすじ

平家物語巻第十一『壇浦合戦』現代語訳あらすじ

平家物語巻第十一『壇浦合戦』
壇ノ浦では、源氏と平家が天にも地にも響き渡るほどの鬨の声を上げました。平知盛は舟の甲板に立ち、「天竺・震旦にも我が日本にも並びなき名将・勇士といえども、運命が尽きればどうしようもない。しかし名は惜しい。命をいつのために惜しむのか。軍は今日限りだ」と兵たちを鼓舞します。
『壇浦合戦』現代語訳あらすじ全文はこちら
https://morinorijapan.com/tale-of-the-heike/dannourakassen

平家物語巻第十一『遠矢』現代語訳あらすじ

平家物語巻第十一「遠矢」
源氏の和田小太郎義盛が平家の勢力に向かって次々に矢を放ちます。船に刺さった矢を平家方の仁井紀四郎親清が射返しました。源平の兵たちは命も惜しまず攻め戦いましたが、源氏は安徳天皇と三種の神器があるため手が出せません。すると、白雲のようなものが空に漂ってきました。
『遠矢』現代語訳あらすじ全文はこちら
https://morinorijapan.com/tale-of-the-heike/touya

平家物語巻第十一『先帝御入水』現代語訳あらすじ

平家物語巻第十一「先帝御入水」
平家の舟を源氏が次々と制圧していきます。平知盛は最期を感じ、御座舟の掃除を始めました。二位尼は「私は女であっても、敵の手にはかかりません。帝のお供に参ります」と言い、安徳天皇を抱いて海に進みます。
『先帝御入水』現代語訳あらすじ全文はこちら
https://morinorijapan.com/tale-of-the-heike/senteigojyusui

平家物語巻第十一『能登殿最期』現代語訳あらすじ

平家物語巻第十一「能登殿最期」
能登守教経は義経の顔を知らなかったため、立派な甲冑をまとった武者に次々と攻撃を仕掛けます。幸運にも義経の舟に乗り込みますが、義経は味方の舟に飛び移ってしまいました。教経は追うことができず、武器や兜を海に捨て「我こそはと思う者はここに来て、おれと組み合って生け捕りにしろ」と両手を広げます。
『能登殿最期』現代語訳あらすじ全文はこちら
https://morinorijapan.com/tale-of-the-heike/notodonosaigo

関連記事